2013年2月23日土曜日

タマグラと視デ

受験が終了された人たちには、合格作品の再現を制作していただいています。

受験された大学、専攻、全てを合格された方が2人もいるので、再現作品も多くなりそうです。
貴重な時間を費やしてもらいすいません。

完成が楽しみです。


ただ、そこで悩むのが、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科(以降タマグラ)と、武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科(以降視デ)のどちらに入学を決めるかです。

両学科とも、広告、パッケージ、CM、アニメーション、イラストレーションなど、学ぶ方向性は一緒ですし卒業後の進路も被りますが、授業のカリキュラムにお互い特色があります。

タマグラは、入学後、しばらくは表現力を重視した授業が多く組まれます。
これは知識や技術よって制作される作品も、完成度はデザイナーの表現力に拠るところが大きいという考え方からくるものです。
オープンキャンパスに行かれた方はわかると思いますが、1,2年次は画力が大きく作用する課題が多いと思ったのではないでしょうか。


視デは、入学時からグラフィックデザインの基礎的技術や概念、知識を実践を通して学ぶカリキュラムが多くあります。
線の美しさやバリエーションを実践したり、タイポグラフィーや写真、印刷の基本を実習します。
ムサビには共通絵画というカリキュラムがあり、デザイン科でも絵画や彫刻を体験させる機会を持たせます。ただし、タマビほど画力を問う課題は多くありません。


両学科とも、3年次以降は、学科内の各専攻に分かれて卒業制作やその後の進路に向けた取り組みになりますが、1,2年次はタマグラ、視デの特徴が顕著に表れていますね。



タマグラも視デも、グラフィックデザインを志す人たちにとっては両雄とみなしている学科なので、大いに悩むところですが、住めば都だったり、隣の芝生は青く見えたりするものです。

でも、学ぶべき目標は同じです。
デザインの面白さを追及することも同じです。

厳しい評価を受けることもあると思いますが、自分にとってデザインとは何かという意識を学ぶことが出来れば、どちらの大学を選択しても必ず良い方向へ向かいます。

ずっと応援しています!