先日の連休を利用して、受験コースの有志の人たちと
「横浜トリエンナーレ2017」というアートイベントに行ってきました。
当日は快晴にも恵まれて気持ちいのいい1日になりました。
なかなか難解な作品が並ぶので、生徒たちが退屈しないか心配しましたが、思っていた以上に好反応で安心しました。
みんな好奇心旺盛に各展示場をまわっていて楽しそうでした。
赤レンガ倉庫前ではオクトーバーフェストが開かれていて、かなりにぎやかでした。
(本当にビールがおいしそうでした!)
丸一日歩き回り疲れたと思いますが、今週からの課題も頑張ってくださいね。
個人的には、作品のそばに制作意図や作者の背景を示すヒントなどもあれば、もっとアートに興味をもってもらえると思いました。
今後、観に行かれる方のために、気になった作品を少し紹介します。
この作者は、失われたものを用いて作品を提示する活動を行っています。
画像は、超新星爆発の星だけを星図におこした作品です。
宇宙は何かの規則性で活動しているみたいで面白いですね。
他にも、化石で作ったネックレスなども展示されていました。
一見、和やかで楽しそうな作品に思えますが、これはロンドンで起きたテロを一定の法則に基づいて抽象化したものです。
ちょっと意地悪な気もしますが、制作意図を後で知ることで、僕たちが知らない世界を実感させる目的があるのだと思います。
他の作品も同じ要素を持つ作品で、意図を知ったあと、もう一度見たくなります。
これは中国で起きた爆発事故の衝撃でヒビだらけになったガラスを鉄で型取りしたものです。
急激な経済成長に警鐘を鳴らす作品のようですが、もう一つの作品で、「ゴビ砂漠まで長い電気ケーブルを引き、それを冷蔵庫に繋ぎビールを冷やして飲む」 というパフォーマンスもありました。
それも中国の国としてのあり方への批判(皮肉?)のようですが、個人的には砂漠でキンキンに冷えたビールを飲むことを想像するとワクワクします(笑)
いろんな意見があると思いますが、アラブやラスベガスのように、荒涼とした地域に人が暮らせる豊かな環境をつくれるのなら、つい肯定的に考えてしまいます。
宮崎駿さんが言うように、火星に行くよりは楽しそうな気がします。
複数あるモニターには、ヘッドフォンをしたミュージシャンがそれぞれ異なる場所で演奏しながら歌っています。
でも、みんなどこかたどたどしいです。
というのも、ミュージシャンたちは、ヘッドフォンから初めて耳にするオリジナル曲を聞きながら歌っているのです。
ですが、彼らの演奏と歌を同時に流すと、なかなか感動的な曲に聞こえます。
それにしても、かなり卓越したミュージシャンたちですね。
他にも、面白い作品がたくさんありましたので、興味がある人は観行ってみてもいいと思いますよ。
11月5日まで行われています。