2013年2月28日木曜日

美大を卒業後

現在、木更津美術研究所の新しい入学案内を製作中なのですが、前回の案内に引き続き、美大を卒業された先輩方の、現在の活躍の様子を掲載する予定です。

嬉しいことに、多くの卒業生達が協力してくれるとのことで本当に感謝です。

先輩たちがキサビから美大へ進学し、大学卒業後、社会にどのように関わっているのかを知ることは、これから美術大学を受験する人にとっても勉強になると思います。

きっと、子供の頃に見たり遊んだりしたのもや、最近興味が出てきたこと、聞いたことのある会社の名前、やりたかった仕事など、コメントの中から発見できると思いますよ。


新しい案内には、今年、合格された方のコメントも掲載する予定ですが、その中のひとつをブログでご紹介します。
なんと、コメントだけでなくキサビの4コマ漫画まで描いていただきました。

2013年合格者コメントその1
フェイスペインティングをした
自画像を想定してデッサンを
した課題です。
笑わせたもの勝ちですね。
県立 木更津高校 現役合格
●多摩美術大学 グラフィックデザイン学科
●多摩美術大学 情報デザイン学科
●武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科
●武蔵野美術大学 基礎デザイン学科
●武蔵野美術大学 デザイン情報学科
●東京造形大学 デザイン学科グラフィックデザイン専攻

わたしがキサビに通い始めたのは、去年の春からでした。
そのつい数ヶ月前までは進路が決まっておらず、好きなことがやりたい!と思って、美大を受験しよう!と決めました。
キサビに入ってからも、今までしっかりとデッサンしたり、絵の具に触れる機会もほとんど無かったので、何がなんだかわからずに、とにかく出された課題を仕上げるのに精一杯でした。
しかし、三浦先生のわかりやすくて、あきっぽい私が興味をそそられるような楽しい指導のおかげで、毎日楽しく!ヒジョーっに楽しく!制作ができ、たくさんたくさん成長することが出来ました。
キサビはアットホームで少人数制だったので、アドバイスを受けやすく、美術の初心者が受験するにはすばらしい環境だと思います。
キサビのみんなで励ましながら、お互いに良いコンディションで受験に臨めたので合格できたのだと思います。
心から先生とキサビの皆様に感謝です!! ありがとうございました!!!!!


ミサワがオチとは。。。

2013年2月26日火曜日

合格のコメント

今年の授業課題です
「任意の立体を重ねる」
というテーマのデッサン
現在、今年度の合格のコメントを編集中です。

なるべく早めに立ち上げたいと思いますが、コメントを読んでいると、あらためて1年が経つのは早いと感じます。



毎年、試験を終えてきた受験生達の感想では、キサビの仲間の作品は色彩もデッサンもレベルが高いと多くの人が言ってくれます。
合否に関わらず、自分の作品に自信が持てたことも本当に良かったと思います。


でも、これは皆さんが1年間、一生懸命頑張った証明です。







同じ課題で違う受験生の作品です。
2人とも全ての受験校に合格しました

僕も合格させるために必要なことを指導していますが、それはかなり多くの事柄になりますし、それらを理解し習得するには、長い集中力と鍛錬が必要なのです。

こういった努力をしてくれたからこそ、多くの受験生にも負けない実力が付いてきたのです。


コメントには楽しげな感じのことをいっぱい書いてくれて本当に嬉しいですが、このコメントの裏には、合格へ向けた努力や受験への不安がたくさんあったことを僕は知っています。

どうかこれからも、作る楽しさや学ぶ楽しさを、次のステップに生かして下さい。











2013年2月25日月曜日

六本木 美術展巡り

子供も大人も大はしゃぎです
先日は、基礎コースの人たちと、六本木にある21_21デザインサイトで行われている「デザインあ展」と新国立美術館で行われている「文化庁メディア芸術祭」を観に行ってきました。

「デザインあ展」は、NHK教育テレビで放送されている「デザインあ」を展覧会として企画されたものです。






お寿司もばらばらです

「デザインあ」は、ふと芸術的な創作意欲を沸き立たせる、何気ないけど新鮮に感じる日常の断片的な要素を提示していて、クリエイターたちの原点を感じます。








子供たちに混ざって
楽しく過ごせます

でも、展覧会は小学生以下の子供達を連れた親子が多く、しかも子供たちのテンションの高さには驚かされました。

大人たちも楽しめる洒落た展示ですが、子供たちも食いつく内容はすばらしいです。











メディア芸術際は、鑑賞者を
体験させる面白さがあります

所変わって国立新美術館で開催されているメディア芸術祭は、クリエイターたちの現在を提示している展覧会です。

最終日とあって混雑していました。

個人的には、昨年の方が創作に携る人たちの社会的な関わりを実感できる作品が多かった気がします。

なんとなく鑑賞者と距離を感じなくもありませんでしたが、ビジュアル的には冴えた作品が多かったです。





5つの美大の展示なので
作品の量も圧倒的です
同じ美術館内では5美大展というタマビ・ムサ美・女子美・造形・日芸の絵画系の卒業制作を展示する企画が開催されていました。もちろんキサビの卒業生達も展示されています。

学生の展示ですからメディア芸術祭と比べると予算的な違いを意識してしまいがちですが、中にはかなりいい作品もちらほらと見つけることも出来て、今後の活躍を期待してしまいます。

たまたま、キサビの卒業生達にも会うことができました。
みんな美大を卒業してたくましく社会でがんばっています。
頼もしいですね。





正直、どの展覧会もボリュームが大きく、クタクタに疲れてしまいましたが、今後の進路に向けた良い切欠になってくれたら幸いです。





 



2013年2月23日土曜日

タマグラと視デ

受験が終了された人たちには、合格作品の再現を制作していただいています。

受験された大学、専攻、全てを合格された方が2人もいるので、再現作品も多くなりそうです。
貴重な時間を費やしてもらいすいません。

完成が楽しみです。


ただ、そこで悩むのが、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科(以降タマグラ)と、武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科(以降視デ)のどちらに入学を決めるかです。

両学科とも、広告、パッケージ、CM、アニメーション、イラストレーションなど、学ぶ方向性は一緒ですし卒業後の進路も被りますが、授業のカリキュラムにお互い特色があります。

タマグラは、入学後、しばらくは表現力を重視した授業が多く組まれます。
これは知識や技術よって制作される作品も、完成度はデザイナーの表現力に拠るところが大きいという考え方からくるものです。
オープンキャンパスに行かれた方はわかると思いますが、1,2年次は画力が大きく作用する課題が多いと思ったのではないでしょうか。


視デは、入学時からグラフィックデザインの基礎的技術や概念、知識を実践を通して学ぶカリキュラムが多くあります。
線の美しさやバリエーションを実践したり、タイポグラフィーや写真、印刷の基本を実習します。
ムサビには共通絵画というカリキュラムがあり、デザイン科でも絵画や彫刻を体験させる機会を持たせます。ただし、タマビほど画力を問う課題は多くありません。


両学科とも、3年次以降は、学科内の各専攻に分かれて卒業制作やその後の進路に向けた取り組みになりますが、1,2年次はタマグラ、視デの特徴が顕著に表れていますね。



タマグラも視デも、グラフィックデザインを志す人たちにとっては両雄とみなしている学科なので、大いに悩むところですが、住めば都だったり、隣の芝生は青く見えたりするものです。

でも、学ぶべき目標は同じです。
デザインの面白さを追及することも同じです。

厳しい評価を受けることもあると思いますが、自分にとってデザインとは何かという意識を学ぶことが出来れば、どちらの大学を選択しても必ず良い方向へ向かいます。

ずっと応援しています!










2013年2月20日水曜日

武蔵野美大 多摩美大 合格発表

今日、武蔵野美術大学と多摩美術大学の合格発表がありました。
東京造形大学もすでに発表されています。

今年の受験生は8名でしたが、

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科  4名(現役4名)
多摩美術大学 情報デザイン学科       5名(現役5名)
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科   3名(現役3名)
武蔵野美術大学 デザイン情報学科      3名(現役3名)
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科      6名(現役4名)
東京造形大学 グラフィックデザイン専攻    5名(現役5名)
(重複合格を含みます)

という結果でした。

合格された方、本当におめでとうございます。素直に凄いと思います。
現地まで見に行かれた人も多いのですが、気をつけて帰ってきてくださいね。


ただ、数字のみを見るとすばらしい結果でしたが、今年は残念ながらデザイン科コース全員合格ということにはなりませんでした。

本当に悔しいです。


2013年2月18日月曜日

メディア芸術祭

先週はバレンタインなどもあり、キサビでも大お菓子交換会的に甘い香りに包まれていました。(とても美味しかったです)
久しぶりに受験生達も一同に会して楽しく過ごしていましたが、本当は合格発表まで気が気ではないと思います。何とか良い形で迎えたいものです。


今週末は、主に基礎コースの人たちと課外企画として新国立美術館で開催されている「文化庁メディア芸術祭」と21_21デザインサイトで行われている「デザインあ展」を観に行く予定です。

どちらの企画も社会と芸術の関わりについて意識できるとても良い展覧会ですのでお薦めです。




下は先月行われたクロッキーのワークショップです。
モデルさんに4パターンのコスチュームを着てもらい、好きな場所で自由に描いてもらいました。
実は画材に微妙に制約を付けて制作してもらいましたが、そこは皆さん美術部だけあっていい反応でした。(最初は心配でしたが杞憂でしたね)
絵画やデザイン、アニメーションや漫画など、実はどの分野も大切なことは共通しています。そんな話にも熱心に耳を傾けてもらい、とても感心してしまいました。
これからも新しい発見を大切に創作活動を楽しんでくださいね。


着物姿と普段着のモデルさんです
講師の指導にも良い反応で答えてくれました
みんな、かなり上手いです
こちらはチャイナドレスとスポーティーな姿のモデルさん
2時間ほどの制作でしたが、みんな良いところを伸ばしてくれたと思います

2013年2月11日月曜日

私立美大受験も大詰めです

















今日は祝日ですが、私立美術大学の試験も大詰めです。

最後まで気を抜かずに頑張って下さいね。


今週も天気が崩れる日があるようですが、今日は陽気がいいです。
日向にいるととても暖かくて気持ちがいいです。

4年前にモチーフで使った「ふきのとう」や2年前に使った「ヒヤシンス」が今年も芽を出し始めました。
「ふきのとう」は天ぷらにしたり、味噌で炒めて酒のつまみにしたりすると美味しいです。
今回はスパゲティにでもしようかと考えています。合うのかな?

2013年2月5日火曜日

雪 その2

明日は朝から大雪の予報が出ています。

受験生は天気予報や大学のHpなどを確認しながら注意深く対応してください。
武蔵野美大は試験開始を1時間繰り下げて行うそうです。

試験会場まで行くのにも大変だと思いますが、受験生はみな同じ条件です。
むしろテンション上げて集中して臨みましょう。

雪で靴の中が濡れない様に対策してくださいね。
(試験の帰りも十分気をつけてください)



基本的に木更津美術研究所はいつも通り開校しています。

2013年2月3日日曜日

今日からムサビとタマビの試験です

今日から武蔵野美術大学と多摩美術大学の試験が始まります。

併願している科によっては10日近くの長丁場の受験になりますが、日々新鮮な気持ちで臨みましょう。
課題文をよく読み、普段、指摘しているアドバイスを考慮に入れつつも、自分の感性を明快に表現してきてください。

また、木更津にいる時以上に手洗いやうがいを心がけて体調を崩さないように気をつけてくださいね。



基礎コースでは、グレーの画用紙に白と黒のチャコール鉛筆で石膏デッサンを行っています。

ハーフトーンを対比しやすいので、浮き出てくるような描写を工夫しやすい課題です。

石膏像の量感をたっぷり表現してください。

2013年2月1日金曜日

試験シーズン










2月になり、いよいよ本格的に私立美術大学の受験シーズンになりました。
キサビでも、本試験に対応した課題を毎日行っています。
焦ってはいけませんが、適度な緊張は集中力を高めます。

今日は東京造形大学の試験日です。
そろそろ実技試験が終了する頃ですが、これからも一日一日を新鮮な気持ちで取り組んで行きましょう。





















上は直前講習会に参加されている人の作品です。

短期間で入試で必要とされていることを理解してもらうのですが、反応がいいですね。

いい感じに仕上がってきています。




課題で使った粘土がいろいろ変身しています。

妙に上手いけど、いつ作ったのかしらね。