2013年6月12日水曜日

武蔵野美大のオープンキャンパス

先週の週末は、武蔵野美術大学でオープンキャンパスがありました。
ムサビに限らず、美大にはいろんな専攻の校舎があるので、迷ってしまう人も多かったと思いますが、なかなか見ごたえのある展示もあり楽しかったです。

左は基礎デザイン学科の作品です。

石に見えるのは全て彩色された紙です。
すさまじいですね。
しかも、タイポグラフィとして表現していると聞いてさらに感心してしまいました。
石を言語的に配列するイメージはすっきり受け入れることが出来ます。(子供の頃にも、そんな遊びをしていました)
また、あえて紙で表現することで、言語としての意志の強さを感じます。
日本の庭園でも、石は言語的な意味合いとして配置されている気もしますよね。


次の作品は、視覚伝達デザイン学科の作品です。

コレにもやられました。
文豪の直筆原稿をモチーフに、彼らの筆跡を針金で忠実に再現し、空間的に表現しています。
活字で印刷された文章と違い、直筆には作者の存在を強く感じるイメージがありますよね。
そんな世界観をしっかり視覚化しています。
プログラムなどで映像として動かしたり立体視させることよりも、強烈な印象を持たせる事に成功していると思います。


他にも、素敵な作品を多く見つけることが出来、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。




受験関連の会場では、試験の参考作品が展示されていました。
今年は、空デの試験が立体構成から色彩構成に変更されましたが、絵画系、デザイン系に関わらず、各専攻が求めている傾向は明確です。
少し早いかもしれませんが、試験本番で出題内容に変化があっても、焦らず取り組んでいけば大丈夫です。頑張って行きましょう。

あとは学科ですが、苦手な人も基本から地道に積み重ねていくことが大切です。
特に英語は試験のための勉強ともいえますが、基礎デザイン学科の作品のように言語は文化です。向こうの文化を学ぶ感覚でモチベーションを上げてくれると嬉しいですね。